国も違えば曜日感覚も違います!特にポーランドの日曜日は日本とは捉え方が全く違うと感じ、その中で過ごし方の注意点もあるのだなと気づきました。
今回はポーランド人の日曜日の過ごし方について、過ごし方の注意点についてまとめてみました。ポーランドに住む予定の方や旅行予定の方が知っておくべき内容になっていますのでぜひ参考にしてみてください。
ポーランドの日曜日はお家で家族と過ごす
日本では日曜日と言ったら、買い物や遊びに行く人が多いのではないでしょうか。土日で一泊してどこかに小旅行を計画する人も多いと思います。しかし、ポーランド人にとって日曜日はお家で家族と過ごす日!天気が良ければ近くの自然公園などに家族で遊びに行くくらいです。
なぜならポーランドでは日曜日は基本的にお店がやっていないからです。ポーランドに旅行予定の方、スーパーでお土産をまとめ買いする日は日曜にしないよう気を付けてください!スーパーやショッピングモールは確実に営業していませんので。(例外の日を除く)
天気がいい日曜日はポーランドでは家族で自転車に乗っている人が多いです。平坦な道が多いポーランドではサイクリングが定番のアウトドアで、日曜日は特に自転車に乗っている人が多いです。
日曜日になると自然公園ではこういった子供向けのアトラクションや移動牧場のようなものがあったりします。
日曜日は家族でのんびりというのもいいですが、主婦である私にとっては週末の献立も考えて事前に買い物をしておかないといけないのが億劫です。ほとんどの人が土曜日に食品をスーパーに買いに行くので、私は金曜のうちに土曜~月曜の朝の献立を事前に考えて買い出しをしています。
ポーランドの日曜日は基本的にお店はやっていない
ポーランドでは2018年1月に日曜営業制限法という法案が可決され、今では基本的に日曜日は営業が禁止されています。私がポーランドに来たのは2019年1月ですがその時には月の最後の日曜日は営業していました。段階的に日曜営業禁止を実行しており、現在は最後の日曜日も営業が禁止されています。
初めてそれを聞いた時にはとても驚きました!日本に住んでいたころはよくショッピングモールに行っていたので、「え、日曜日お店やっていないの!?暇じゃない?どこも行くところないじゃん!」と戸惑いを夫にぶつけていました。
なぜこの法案が可決されたのかというと、一つはポーランドは人口の88%がカトリックなので日曜は教会に行ってお祈りをしなさいということ。もう一つは日曜に働く労働者の93%がストレスを感じるという統計があったからです。
ポーランドに来て意外だったのが、移民が少なく(97%がポーランド人)、出会う人全員がカトリックだったことです。最近ではいろいろな国の人を目にすることも多くなりましたが、2019年に来た時にはポーランド人ばかりでした。
昔からポーランド人にとって日曜日は教会に行って、家族とのんびり過ごす日という習慣が根強く、この法案が通る前から日曜日に買い物をする人はそれほど多くはなかったようです。
日曜日でも営業していいお店がある
日曜日でも日曜営業制限法が適用されない、例外のお店もあります。個人がオーナーのお店などは例外です。
- ガソリンスタンド
- ホテル、駅、空港の売店
- 一部のżabkaやファストフード店
- スポーツ施設
- 美術館や博物館
- レストラン
żabkaはポーランドのコンビニで別記事にまとめていますが、マクドナルドやKFCのようにフランチャイズは個人のオーナーなので、日曜の営業に関してはそれぞれのオーナー次第という形です。
そのほか美術館や博物館、レストランは営業しているので観光の場合には嬉しいですね。ただ、日曜日は時短営業をしているところも多いので事前に確認は必須です。
日曜日でも営業していい日がある
すべての日曜日が営業禁止というわけではなく、ショッピングサンデーというすべてのお店が通常営業している日が年に何日か設けられています。2023年のショッピングサンデー一覧は以下の通りです。
- 1/31
- 3/28
- 4/25
- 6/27
- 8/29
- 12/12
- 12/19
どういった法則でこの日が決まっているのかはわかりませんがこれらの日曜日には買い物が通常通りできます。一度ショッピングサンデーにショッピングモールへ行ったらものすごく混んでいたのでもう行かないなと思いました。こんなにも日曜の営業が需要があるのに禁止してしまっているのかと考えてしまいます。
旅行者は日曜日どう過ごす?
せっかくポーランドに旅行に来たのに日曜日に行こうと思っていた場所が閉まっていた!という方も多いのではないでしょうか。天気が良ければぜひワジェンキ公園に行ってみてください。ショパンの像があることで有名ですが日曜日でも自由に公園内を散歩することができます。
私はもう何十回行っているんだろうというくらいワジェンキ公園に行っていますが、毎回楽しいです。なぜなら本当に素敵な公園だからです。ワジェンキ公園にはいろいろな動物もいるのも魅力の一つです。リス、カモ、鯉、白鳥、カモ、クジャクに会えます。
ポーランドはクジャクも名物ですね。ポーランドと言ったらおしゃれな柄の食器!というくらい有名なボレスワヴィエツの一番有名な柄はクジャク模様です。
ワジェンキ公園には白いクジャクがいるのですが、これはとてもきれいなのでぜひ探してみてください!ワジェンキ公園内の散歩のお供と言ったらワッフル!日曜日でもワッフル屋さんは開いていますので散歩に疲れたらワッフルを食べて一休みなんてしてたら、3時間くらいはワジェンキ公園にいても全く飽きません。
その他には営業時間を確認してから行くのが必須ですが、美術館や博物館に行くのもおすすめです。Google Mapで営業時間は調べられますが、営業しているはずなのに閉館しているという場合もありますので、目的の施設の周辺で2,3か所候補を調べてから行った方が良さそうです。
ポーランドでの日曜日の過ごし方の注意点
日曜日には道路を走る車が本当に少なくなります。その分家族連れの自転車が多くなるという印象です。さすがにサイクリングをしているのは若い人か子連れの家族がほとんどですからそれ以外の人は家でゆっくり過ごしているのでしょう。
日本では週末は遊びに出かけるか掃除をするという印象がありますが、ポーランドでは日曜に掃除機をかけるのはちょっと迷惑と思われているようです。
マンション住まいの方やポーランドでは一軒家と言っても隣同士くっついている家がほとんどですから、日曜にのんびり家で過ごしている人にとって隣の家の掃除機の音は不快なのだとか。ポーランド人の義父は「今の若い人は日曜に掃除機をかける人もいるのはちょっとね」と言っていましまた。
じゃあ働いている人はいつ掃除してるんだ?という疑問が湧きますが、ポーランドは終業時間が早いので平日の夕方に掃除機をかけるのが普通なのだそうです。
日本の感覚で日曜に掃除機をかけていたら、気づかないうちにお隣さんに迷惑をかけていたなんてことにならないよう、気を付けたほうが良さそうです。
まとめ
以上ポーランドの日曜日についてまとめてみました。
- ポーランド人にとって日曜日は家族とのんびり過ごす日
- 日曜日はほとんどのお店が営業していない
- 日曜日でも一部営業していいお店がある
- 年に数回日曜日でもお店が営業しているショッピングサンデーがある
- 日曜日に掃除機をかけるのは避けた方がよさそう
国が違えば日曜日の過ごし方も違うのは面白いですよね。日本と違ってポーランドには娯楽施設も少ないので、ポーランドの習慣を参考に日曜は遊ぶ日ではなく家族とのんびり過ごす日とするのもいいですね。
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