今後ポーランドで暮らす予定の方は生活に欠かせない食べ物の価格が気になりますよね。今回はポーランドと日本の食費事情の違いについてまとめました。
項目別に価格差を比較していますので、何がどのくらい違うのかが一目で分かります!また、後半ではポーランドで日本の食品は調味料はいくらで売られているのかも日本の価格と比較してまとめていますので、ポーランドの食費事情が気になる方には参考になると思います!
※こちらに掲載している価格などは執筆した2023年時点のものです。
ポーランドと日本の食費はどのくらい違う?
ポーランドと日本の家計の食費はどのくらい違うのでしょうか?4人家族の1か月のあたりの食費で比較してみました。日本は1か月平均食費約8.7万円(総務省統計局公表、2021年度の家計調査)。ポーランドは約1200PLNですので、1PLN=30円で計算すると3.6万円。我が家は3人家族ですが、月の食費は1200PLN~1300PLN、3.6万円~3.9万円程度です。
倍以上違いますね!ポーランドは食料価格が安いと言われていますが、実際に数字で見るとこんなに日本と違うのですね、驚きです。ではもっと詳しく、何がどれくらいの価格差があるのか調査してみました
野菜や果物の価格差はどのくらいちがうのか
まずは毎日食べる野菜や果物の価格はどのくらい違うのか、表にまとめてみました!ポーランド価格はすべて1PLN=30円で計算しています。ポーランドの価格は私がいつも買い物をしているAuchan(オション)というスーパーマーケットの価格、日本の価格はイトーヨーカドーの価格を参考にしています。
なお、ポーランドは基本キロ売り、日本は個数売りが多いので、単純比較はできません。ですので、今回は1キロあたりの価格はいくらなのかを計算するため、日本の価格を次のように計算しています。
例えば、ジャガイモ8個入が税込み321円。ジャガイモ1個当たりの重さは大体141gだから、8個で1.128kg。321÷1.128=284円、1kgあたり284円。
野菜や果物 | ポーランド価格 | 日本価格 |
じゃがいも | 113円/1kg | 284円/1kg |
玉ねぎ | 225円/1kg | 386円/1kg |
にんじん | 187円/1kg | 283円/1kg |
キャベツ | 225円/1個 | 192円/1個 |
トマト | 631円/1kg | 766円/1kg |
ブロッコリー | 465円/1個 | 213円/1個 |
いちご | 1042円/1kg | 2580円/1kg |
みかん | 270円/1kg | 878円/1kg |
りんご | 120円/1kg | 500円/1kg |
バナナ | 180円/1kg | 170円/1kg |
ポーランドは土で育つ野菜は安いですが、土の外で育つ野菜日本の方が安いですね。特にポーランドでブロッコリーはとても高いです。運が良ければ日本と同じく200円程度で買える時もありますが、1個500円近くするときの方が多く、買えない日が度々あります。
果物も日本よりポーランドの方がとても安いです。ポーランドはりんごの国なので特に安く、1年を通して大量に売られています。
並べて比較すると改めて日本とポーランドの野菜果物の価格差に驚きましたが、正直品質は日本の方が断然良く、野菜の種類も日本の方が豊富です。ポーランドは日本と比べて野菜の種類が少なく料理のレパートリーが限られます。にらやゴボウ、小松菜、私の大好きな枝豆なども売っていません。
じゃがいもはポーランドの方が種類が豊富です。揚げる用、焼く用、茹でる用でじゃがいもの種類が分かれています。それ以外の野菜では、例えばナスやきゅうりは皮が固すぎるので、皮を剥いて食べるくらいです。キャベツも春夏は葉が柔らかいですが、秋冬は固すぎてお好み焼きにはキャベツではなく白菜で代用するくらいです。
確かにポーランドの方が野菜果物の価格は安いですが、私は品質種類の面から日本の方が魅力的だと思っています。
肉と魚の価格差はどのくらい違うのか
次に肉と魚で価格を比較したいと思います。
肉と魚 | ポーランド価格 | 日本価格 |
牛肉 | 150円/100g | 246円/100g |
豚ひれ | 105円/100g | 364円/100g |
鶏もも肉 | 67円/100g | 138円/100g |
合いびき肉 | 87円/100g | 158円/100g |
ウィンナー | 66円/100g | 181円/100g |
鮭 | 428円/100g | 302円/100g |
鱈 | 233円/100g | 240円100g |
肉類はほぼ倍近く日本の方が高いです!特に豚ひれ肉は3倍以上も日本の方が高いです。価格差は野菜や果物よりも肉類の方が断然大きいですね。しかし、魚に関してはそうとは限りません。
鮭は日本の方が安いし、鱈はポーランドの方が若干安い程度。ポーランドは魚介類はほとんどとれないため輸入がほとんどです。種類も少ないし新鮮とも言い難いので、ポーランドでおいしい魚介類が食べたければ街の良いお魚屋さんを見つけてそこで買うしかないです。
以前娘のお食い初めのためにワルシャワのおいしいお魚屋さんで鯛を買って食べたのですが、とてもおいしかったです!ただ1尾6千円もしたし、場所も遠いのでそれ以降は行っていません。本当はお魚をもっと食べたいのですが、スーパーでいつも手に入る鮭と鱈を買う程度です。
野菜と果物の項目でもそうでしたが、日本と比べてポーランドで売られている魚は圧倒的に種類が少ないのでいつもレシピのレパートリーに困ります。
ただお肉の種類に関してはそんなに不便を感じません。ポーランドだけでなく海外あるあるだと思いますが薄切り肉は売られていないので自分で頑張って薄く切るか、私の場合ブロック肉のレパートリーを増やすことで乗り切っています。
日本の食材や調味料はポーランドではどのくらい高いのか
海外在住の日本人にとって重要な、日本の食材や調味料価格を比較してみました。海外で日本の調味料の価格が高いのは当たり前ですが、どのくらいの価格差があるのか気になりますね。
ポーランドのスーパーでも醤油やすし酢、わさびなどお寿司に使う調味料や食材は売られていますが、それ以外の調味料は日本食品店やアジア食品店などで購入するしかありません。
今回は私がポーランドでいつも日本食や調味料を調達しているJaponia centralna(ヤポニア ツェントラルナ)の価格を参考にしています。
日本の調味料 | ポーランド価格 | 日本価格 |
醤油 | 897円/1L | 257円/1L |
みりん風調味料 | 747円/400ml | 81円/400ml |
味噌 | 837円/375g | 346円/375g |
米 | 1197円/1㎏ | 551円/1㎏ |
ソース | 657円/300ml | 248円/300ml |
ごま油 | 1197円/200g | 473円/200g |
おーいお茶 | 510円/500ml | 70円/500ml |
一番価格差が大きいのはみりん風調味料です。ポーランドでは本みりんは日本食品店でもあまり見かけないのでみりん風調味料で比較していますが、ものすごい価格差ですね、約10倍もの差があります。ですので、私が一時帰国した際には必ずみりん風調味料は日本で調達してきます。日本から持ってきたものを切らしてしまったらこの価格で泣く泣く買っています。
また最近ではスーパーでおーいお茶が普通に売られるようになりましたが、価格が500mlで510円もします。正直、誰がこの商品を買うのだろうかと不思議で仕方ありません。
まとめ
ポーランドと日本の食費事情の違いということで、項目別に価格差を比較してみました。
- 根菜や果物は圧倒的にポーランドの方が安い
- 葉物野菜は日本の方が安いものもある
- 肉類はほぼすべてが日本の方が倍近く高い
- 魚類はポーランドの方が高い
- 日本食品はポーランドでは2倍~5倍高く売られている
ほとんどの食品でポーランドより日本の方が価格が高く、倍近くの価格差があるものが多いです。家計の食費が倍違うのもこれらを表を見ると理解できると思います。
しかし、価格は安くても種類や鮮度に関しては日本の方が良いですので、この価格差があるのも多少は納得できるところがあります。
ポーランドでは町で魚屋さんやお肉やさんを多く見かけます。そちらの方がスーパーよりも種類や鮮度が圧倒的に良いですがその分価格も高いです。日本の様な鮮度を求めて普段からこういった専門店で買い物をしていたら、ポーランドで暮らした場合の食費も日本と同じくらいの水準になってしまうのでは?
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