ポーランド料理の手作りピエロギを失敗しないためのコツとレシピと解決法

手作りピエロギを失敗しないためのコツと解決法 料理
手作りピエロギを失敗しないためのコツと解決法

ポーランド名物のピエロギ。材料も味付けも簡単だったけど、なぜか失敗してしまった、もしくはこれから作ろうと思っている方のために手作りピエロギを失敗しないためのコツと、失敗してしまった時の解決法をご紹介します。

10回以上は作っている私の失敗談をもとに書いていますので、参考にしていただくと失敗せずに作れると思います。

ポーランド名物ピエロギを失敗しないためのコツ4つ

実は私はピエロギを作るのがとても苦手でした。

料理初心者∔不器用というダブルパンチで何度か失敗しています。私の失敗談を元に、失敗しないためのコツを3つ挙げています。

コツ①生地はグルテン膜ができるくらいしっかりとこねる

ピエロギの生地はグルテン膜ができるくらいしっかりとこねた方が良いです。

グルテン膜とはパン生地を作る時によく聞く言葉で、こねた後に生地を伸ばすと薄い膜のようになる現象です。このグルテン膜ができるくらいしっかりこねると、生地がもちもちになります。

逆にこねが足りないと、もそもそした食感になってしまいます。

コツ②形成時に閉じ口を作る時にはできるだけ具の近くから

形もかわいらしいピエロギはいろいろなデザインを入れるのも楽しみの一つ。

ピエロギは最後にゆでるので、具の遠くで閉じ口を作ってしまうと、閉じ口と具の隙間が多くなり、よれよれのピエロギになってしまいます。

具の近くから閉じ口を作ると茹でた後もぷっくりとしたピエロギのフォルムになります。

コツ③形成後は重ならないように並べる

ピエロギは手間のかかる料理なので、一気に大量に作ろうと思って、形成後に重なるように並べてしまうと全てくっついてしまいます。

出来上がり直前でこの失敗をしてしまうと、正直解決法はありません。

私は過去にこのミスをしてしまい、せっかく時間をかけて作ったピエロギが、最後の最後に台無しになったことがあります。

ピエロギ同士を剝がそうとすると生地が破れてしまい、結局ゆでることができませんでした。

ですので、形成後は生地同士がくっつかないように並べた方がいいです

ではこの3つの注意点を頭に入れて、ピエロギを作っていきましょう!

ピエロギのレシピ

まずはピエロギの材料から紹介します。

【生地】

  • 強力粉・・・500g
  • 油・・・・・90ml
  • 塩・・・・・小さじ1
  • お湯・・・・230ml

※油が多いように思いますが、その方が生地がもっちりとしておいしいです。

【中身】

  • ジャガイモ・・・・・・中3個(400gくらい)
  • 玉ねぎ・・・・・・・・中3個
  • カッテージチーズ・・・250g
  • 塩・・・・・・・・・・小さじ2
  • コショウ・・・・・・・適量

※トッピングにお好みでソーセージ(おすすめ!)やサワークリーム。

続いてピエロギの作り方です。

①まずはじゃがいもの皮を剥いて適当な大きさに切ってゆで始めます。

②玉ねぎをみじん切りにしてあめ色になるまで炒めます(※)。
あめ色に炒めてしまうのでざっくりとみじん切りで大丈夫です。
(半分に切って根の部分を残して切っていくと簡単に適当な大きさのみじん切りができます。)

※あめ色玉ねぎを作るときのコツ
①大匙3の油をフライパンに入れ強めの中火で熱します。(ちょっと油が多めの方が香ばしくておいしいあめ色玉ねぎができます!)
②玉ねぎを入れて炒めて全体に油を行き渡らせる。
③差し水をして全体に水を行き渡らせて放っておく。
④水分がなくなったところでフライパンに付いた玉ねぎのうまみや油を玉ねぎにこすりつけながら炒めて、差し水をして放っておく。
⑤④を繰り返していい色になるまで繰り返す。
基本放置なのであまり手間はかからないですが、こげないように注意しましょう。

③ジャガイモがほろっと崩れるくらいまでになったらお湯を捨てマッシャーで鍋の中でジャガイモをつぶします。

ジャガイモをマッシャーでつぶした様子を撮影した写真
ジャガイモをマッシャーでつぶした様子

④ジャガイモにカッテージチーズを入れて同じくマッシャーでつぶします。

カッテージチーズもマッシャーで一緒につぶす様子を撮影した写真
カッテージチーズもマッシャーで一緒につぶします

⑤そこに半分のあめ色玉ねぎ、塩小さじ2とコショウを入れ混ぜていきます。(残りのあめ色玉ねぎは仕上げに振りかけるので取っておきます。)これで中身は完成!少し冷ましておきます。

※味付けのコツ
しっかりと味をつけてください!塩小さじ2としていますがお好みで調整してください。ここでしっかりと味をつけないと味がぼやけてしまいます。

ジャガイモ、カッテージチーズ、あめ色玉ねぎを合わせた様子を撮影した写真
あめ色玉ねぎも混ぜる

⑥続いてピエロギの皮を作っていきます。まずは材料を計ってボウルに入れていきます。ボウルに強力粉、塩、油を入れ、油の所にお湯を注ぎスプーンでかき混ぜます。

⑦ある程度まとまったらボウルの中で手を使ってまとめ、まとまったらコネ台に出してこねていきます。

※生地作りのコツ
・グルテン膜ができるくらいしっかりをこねましょう。
・耳たぶくらいの柔らかさになるようこねます。
一生懸命こねたけど耳たぶの柔らかさにならない場合は次章の解決法を参照してください。

こね終わりの生地を撮影した写真
こね終わりの生地

⑧こね終わったら生地を4等分に切り分け、一つを棒状に形成しさらに8等分にします。

8等分に切り分けた様子を撮影した写真
6等分になっていますが、8等分にしましょう!!

⑨めん棒で約10cmくらいに伸ばして中身を乗せます。

生地に適量の具をのせた様子を撮影した写真
生地に具を適量乗せる

⑩口をしっかりと合わせ形成していきます。綴じ目の形成はいくつかあるのですがここでは3つ紹介します。なるべくピエロギ同士が重ならないように並べておいてくださいね。(重ならないように並べたけどお皿にくっついてしまったという場合は次章の解決法を参照してください。

綴じ目をしっかりと閉じた様子を撮影した写真
しっかり綴じ目を閉じる

⑪-1 親指でホチキスを止めるみたいに跡をつけていく方法

ピエロギの形状の方法を撮影した写真①
主人の実家ではこの形成方法が主流
ピエロギの形状の方法を撮影した写真①
ピエロギ形状①

⑪-2 フォークで跡をつけていく方法

ピエロギの形状の方法を撮影した写真②
ピエロギ形状②

⑪-3 つまんで形成していく方法

ピエロギの形状の方法を撮影した写真③
ピエロギ形状③
形状が終わったピエロギを撮影した写真
具を一部詰めすぎて26個しかできなかった(^-^;

たっぷりの水に塩適量と油大匙1くらいを入れて沸騰させます。(余裕がある人は形成前に準備してもいいと思います。)
形成が終わったピエロギを沸騰させたお湯に5~6個ずつ入れて茹でていきます。(鍋の大きさにもよるので個数はそれぞれ多すぎない量を入れてください。)ピエロギを入れた後は鍋の底にくっつかないよう小さなざるなどで下からすくい上げるようにします。

ピエロギがくっつかないようにざるですくい上げる様子を撮影した写真
ピエロギがくっつかないように時々すくい上げる

⑬ピエロギが浮いてきて3分から4分程度茹でたら取り出し、あめ色玉ねぎをかけたら出来あがり!
味がイマイチの時には次章の解決法を参照してください。

出来上がったピエロギを撮影した写真
仕上げにあめ色玉ねぎを振りかけて出来上がり!

食べるときにはお好みでサワークリームやソーセージをサイコロ状に切って焼いたものと一緒に食べます!
サワークリームとピエロギを撮影した写真

失敗したときの解決法

実際に作ってみたけど、どうも失敗してしまったという場合、原因は様々だとは思いますが、私が経験した失敗の解決法を紹介します。

失敗①生地をこねたけどなぜか硬くて耳たぶの柔らかさにならない場合

こねた生地が固くて柔らかくならない場合には、バターを少しずつ足してみましょう

私の経験上、水や油を足してしまうと多少柔らかくなったとしても、仕上がりがイマイチです。

失敗②しっかり味を付けたつもりだったけど、出来上がりの味がイマイチの場合

た目はよくできたピエロギでも味がイマイチという場合には、ソーセージと一緒に食べましょう。

茹でる前にいい味でも、茹でて水分が入ると味がほやけてしまうことがあります。

今回紹介しているじゃがいもとカッテージチーズのピエロギは、一番基本的なピエロギで”ピエロギルスキエ”と言いますが、ルスキエは味がしっかりしているソーセージと相性が良いです。

小さいサイコロ上に切って炒めたソーセージと一緒に食べるとおいしいくなります。

失敗③形成後にピエロギ同士の生地がくっついて中身が出てしまった

生地が破れてしまっても、かろうじで形が保たれているのであれば、焼いて食べましょう。

もし形も無残な状態になってしまったら、生地はあきらめて中身だけ出して焼いて食べましょう。

ポーランドでは、冷めたピエロギはレンジで温めるよりもフライパンで焼いて食べることが多いです。

一生懸命こねたのにくっついてしまったという原因は、水分が多いことが考えられますので、次回作る時には油の分量を増やしてみてください。

まとめ

料理をしていて失敗してしまう時は多々ありますよね。何かしら解決法はありますので、手作りピエロギを失敗してしまった方、これから作ろうという方はぜひ今回ご紹介したコツやか失敗したときの解決法を参考にしていただければと思います。
他にもポーランド料理のレシピを紹介していますのでご興味ある方は是非チェックしてみてください。

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