ポーランド在住の方や旅行でポーランドに来ている方も一度は利用するであろうスーパーマーケット。私が初めてポーランドでスーパーマーケットを利用した時、日本とは異なる仕様にいろいろと戸惑いました。
今回はポーランドのスーパーマーケットの買い物の仕方、会計方法、その他注意点など私が戸惑った点についてまとめてみました。これから利用する方、何度か利用しているけれどこれはどうしたらよいのかと悩んでいる方に参考にしていただければと思います。
ポーランドのスーパーでの野菜や果物の買い方
ポーランドのスーパーで毎回確認が必要なのは野菜を買う時です。
日本では何グラムのパックが何円と決まっていますが、ポーランドでは野菜や果物は量り売りが基本です。ただ、ものによっては個売りの物もあるので、毎回これは量り売りか?個売りか?と確認しなければなりません。
量り売りか個数売りかの確認方法
売り方の確認方法は値札を見てください。「Na wagę」が量り売り、「szt」が個数売りです。
上の絵のように表示されています。ナスやアボカド、キャベツは個数売りのことが多いです。
ちなみに最近ではナスがものすごく高くなっていて1個16PLN(480円 1PLN=30円換算)くらいします。その分日本のナスより3倍くらいの大きさですが皮は固すぎて剝かないと食べられないので、調理法に困って買わなくなりました。
ポーランドと日本の食品価格や品質を比較した記事も書いていますので、ご興味のある方はこちらもぜひご覧ください。
量り売り野菜や果物の量り方
量り売りされている野菜や果物の量り方の手順をまとめてみました。
複数個買いたいときには野菜売り場にあるビニール袋に入れると便利です。野菜果物売り場には複数台量りが設置されています。見た目は以下のイラストの様なものです。
- 量りに買いたいものを乗せる
- 画面の操作。通常はポーランド表記なので、適宜英語に変更する。
- 買いたいものは野菜か果物かを選ぶ。写真が書いてあるのでポーランド語でもわかると思いますが、「owoce」が果物「warzywa」が野菜です。
- それぞれの品目が写真付きで表示されるので、買いたいものを押す。
- 隣の小さな機械からバーコードが出てくるのでそれを品物か袋に貼る。
私はポーランドに来た当初、個数売りか量り売りかよくわかっていませんでした。個数売りしていたカリフラワーを量ろうとして、商品一覧に表示されないので焦っていたところ、後ろに並んでいた女性から何やら身振り手振りで話しかけられ「カリフラワーは量り売りではないのか!」と気づきました。
もし皆さんが量ろうとして買いたい品物が表示されないようであれば、個数売りなのでは?と疑って値札を確認してみてください。
ポーランドのスーパーでのパンの買い方
ポーランドでパンは日本のお米の様な存在なので種類が豊富ですし、スーパーでも焼きたてパンがたくさん売られています。日本のパスコの超熟のように工場などで作られた袋に入ったパンもありますが、せっかくだったら保存料が使われていないパンを買いたいですよね。
本当にたくさんの種類のパンがあるのですが、健康志向の方であればżytni(ジットニ)と書かれたライ麦パンがおすすめです。ちょっと酸味があって独特の味がしますがそれがおいしいです。私がいつも行くAuchan(オション)というスーパーでは500g4.19PLN(約126円)で売られています。
パンの買い方は以下の通りです。
- 手袋を使ってほしいパンを取る。
- 家で自分でパンをカットする方は必要ないですが、その場でパンを切ってしまいたいという方はパンカッターを利用する。
- パンカッターの使い方はパンを置いて厚さを選べばカットしてくれるので特に悩むところはないと思います。
- パンは売り場に置いてある紙製の袋かビニール袋に入れてかごにいれる。
ここで注意する点は自分が買うパンの名前をちゃんと覚えておくことです!覚えるのが難しければ値札に書かれた名前の写真を撮っておいてください。セルフレジであれば自分でどのパンを買ったか選択しなければいけないので。有人レジでも何のパンか聞かれる場合もあります。
パン売り場には紙製の袋とビニール袋が置いてありますが、私はいつも紙製の袋に入れた後ビニール袋に入れてかごに入れています。紙の袋だけだと半日でラスクのように固くなってしまいます。
ポーランドのスーパーでの会計方法
ポーランドのスーパーでの会計方法は有人レジかセルフレジの2通りあります。以前はセルフレジは台数が少なく列ができていたので有人レジを使っていましたが、最近ではセルフレジの台数がとても増えて、ほとんど並ぶ必要がなくなったのでセルフレジを使っています。
有人レジの会計方法
初めてポーランドのスーパーの有人レジを見たときには驚きました。ベルトコンベアの様な所に商品を置いていって、店員さんがレジを通したものをすぐに袋に詰めていかなければいけません。
イラストのオレンジの棒は自分の商品範囲を区切るもので、自分で設置しなければいけません。有人レジの利用手順は以下の通りです。
- 前の人の商品の最後に印が置いてあるか確認。おいてなければ置く。
- 商品をどんどんベルトコンベアに並べていく。きれいに並べる必要はなく、ベルトコンベアに乗るだけどんどんおいていく。
- 店員さんがレジを通したものからすぐに袋詰めする。袋はレジ下に有料レジ袋が置いてありますのでそれもベルトコンベアの初めに置いておく。マイバッグを使う人が多いです。
- 現金かカードで会計する。
- まだ袋詰めが終わっていなければ急いで終わらせる。そうでないと後ろの人の商品をレジに通せない。
私は有人レジが好きでない理由は袋詰めです。急かされているようで袋詰めが雑になり家に帰って「パンがつぶれた、ヨーグルトの蓋が破れた」なんてこともしょっちゅうありました。
セルフレジの使い方
セルフレジにはカードのみ使用可能な機械も多いので注意してください。現金が使えない機械はモニターにお金の絵に×が表示されています。
セルフレジの場合、ひたすら自分でパーコードをピッピッとするだけですが、セルフレジで気を付けなければいけないのは、レジを通した商品を置く台に必要以上に触れないことです。
たいていのセルフレジの場合、その台では重量を量っているので、商品を置くとき以外に台に触れてしまうと都度エラーが出てしまって面倒です。
また、セルフレジではバーコードのない商品は自分で入力する必要があります。個数売りの野菜や果物は、まず画面に野菜や果物の絵が描かれたボタンがあるのでそこを押します。すると商品が写真とともに表示されるので買いたい品物を押して、個数のボタンが表示されるので買う個数のボタンを押してレジに入れます。
パンの場合も同様にパンの絵が描かれたボタンを押して買いたいパンを選択してかごに入れます。パンも写真付きで商品が一覧表示されるのですが、見た目が似たパンもあるので、外見だけでなくパンの名前も合っているか確認してからボタンを押してくださいね。
バーコードの読み取りが終われば会計をして自分のペースで袋詰めできます。会計の際には必ずレシートを取って、立ち去るときには手に持っておいてください。セルフレジエリアを出るときにはレシートのバーコードを機械に当てないとゲートが開きません。
以前は手動でゲートを開けていたのですが、最近ではこのようなスタイルになりました。どちらにしてもゲートが邪魔だなと毎回思いますが、防犯のためなのかどこのスーパーでもゲートはあります。
ポーランドのスーパーで買い物をするときの注意点
ポーランドのスーパーで買い物をするときの注意点は以下2点です。
- 野菜や果物の鮮度チェック
- 卵は割れていないかチェック
日本のスーパーでは基本的に新鮮なものが置いてある印象があります。たまにくたっとしてしまった野菜がある程度だとは思いますが、ポーランドでは普通にカビているものが陳列されていることがあります。
初めてカビが生えたキノコが売られているのを見た時にはギョッとして信じられませんでした。スーパーで売られているキノコはカビが生えていることがしょっちゅうあります。特にヒラタケです。よく見てから買ってくださいね。
その他でも玉ねぎ、にんじん、ジャガイモ、レモンなど大量に積み上げられていているのものは古くなって傷んでいるので確認が必要です。
また卵も同様、割れていることがあるのでしっかり確認してから買ってください。段ボール素材の箱に入れられており外からでは見えずらいので、白身が漏れていないかなどポーランド人の皆さんも上下よく確認してから買っているようです。
まとめ
以上ポーランドのスーパーでの買い物の仕方や注意点をまとめてみました。
- 野菜や果物は量り売りか個数売りか確認が必要
- パンは名前を覚えるか写真に撮ってからレジに行った方が良い
- 有人レジは袋詰めが大変
- セルフレジはバーコードのないものは自分で入力がしなければいけないが袋詰めが楽
- ポーランドのスーパーでは鮮度や卵が割れていないかなどよく確認してから買う
ポーランドのスーパーは日本と異なる仕様のところが多々ありいろいろと戸惑ったので、今回の情報がこれから利用される方の役に立てばうれしいなと思います。
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