ポーランド在住の方や旅行でレンタカーをする方はポーランドの運転事情は気になりますよね。
ポーランドと日本の運転事情はどう違うのでしょうか、日本よりも荒いのか、気を付ける点をまとめてみました。これからポーランドで運転する予定の方には事前に知っておくべき情報ですので、ぜひ参考にしてみてください!
ポーランドは運転が荒い?
正直に言って、ポーランドは運転が荒いです。スピードが速いだけでなく、車間距離も近く、煽りも多いです。
車間距離に関しては停車中によく思います。こんなに詰めるんだ!と驚きましたが、走行中は日本よりも少し近いかなという程度です。
またポーランドではバンバン煽ってくる車がいます。市街地でもスピードを出して車線変更をしまくって煽る車がいるので注意が必要です。一人カーレースをしているような感じですね。ただ、日本のように執拗に煽って、幅寄せや最終的には車を降りて直接文句を言ってくるなんてことはありません。
とにかく自分が早く進みたいから煽っているという印象です。日本では相手の運転にイラついて煽ることが多いですが、ポーランドではそういったのは滅多にないと思います。
ポーランドでは速度制限に注意!
ポーランドと日本の交通ルールの違いで一番大事なのは速度制限です。法定速度の違いを表にまとめてみました。
速度制限 | ポーランド | 日本 |
市街地 | 50km/h | 50km/h |
市街地(23時~5時) | 60km/h | 50km/h |
住宅街 | 20km/h | 30km/h |
一般道 | 90km/h | 60km/h |
準高速道路 | 120km/h | なし |
高速道路 | 140km/h | 100km/h |
市街地はほぼ同じですが、住宅街はポーランドの方が制限速度が低いです。さらに、住宅街の道路には大きなハンプ(凸部)が付いていることが多いです。
ハンプとは道路の一部を盛り上がらせた構造物で、ハンプがあることで運転者がスピードを出せなくなる役割をしています。
日本で見かけるハンプは小さめですが、ポーランドでは道幅いっぱいに盛り上がっているので、毎回大きく車が揺れて結構不快です。
ポーランドでは制限速度が日本よりも速いためか、細い道でも結構スピードを出す車がいます。そういった車を減速させるためにも住宅街には大きなハンプが付いているのでしょう。
また一般道の制限速度の違いにも驚きです。日本では60㎞/hですが、ポーランドでは90㎞/h。さらに片側2車線だと100㎞/hまでスピードを出してよいのだとか。一般道でも高速道路並みの速さというのはちょっと怖いですよね。
高速道路に関してはポーランドでは140㎞/hが制限速度ですが、それほどスピードに関する恐怖は感じません。というのも直線道路も多いし、道路幅も若干日本より広いです。ポーランドの高速道路については別記事にまとめていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
ライトは常に点灯
ポーランドに初めて来たときに驚いたのは昼間でも車がヘッドライトを付けていることです。ポーランドでは自動車の走行中は24時間ヘッドライトを付けていなければいけません。
以前は冬季のみだったようですが、現在は1年中です。ポーランドの冬は昼間でも暗いので冬季のライト点灯は分かりますが、夏は晴れている日が多く、19時くらいまで明るいので365日24時間ヘッドライト点灯は意味があるのかと思ってしまいますが、付けないと取り締まり対象になってしまいます。
左ハンドル、右側走行、右方優先
日本は右ハンドル左側走行ですが、ポーランドは左ハンドル右側走行の国です。すべてが逆になりますので、優先も右方が優先です。
基本的に気を付けていれば慣れてくるので問題ないと思いますが、右折や左折をしたときには注意が必要です。曲がった先の道路に中央分離帯がなかったり車がいないとどっちの車線か迷いやすくなります。
どうやったら迷わなくなるかというのは慣れしかないと思います。逆にポーランドの道路に慣れてしまうと日本に帰ったときに「あれ、車線どっちだっけ」となります。とにかく常に意識して運転するしかないでしょう。
シートベルトは後部座席も義務
日本では一般道で運転席と助手席のシートベルトが義務化されていて、高速道路では後部座席も義務化されていますね。ポーランドでは常に後部座席もシートベルトの着用が義務です。
日本よりも断然制限速度が高いですので、安全の面から当然のルールでしょう。ですのでポーランドで売られている車は後部座席もシートベルトを未着用のまま時速20㎞/h以上で走行すると、警告音が鳴ります。
市街地は日本と同じ50㎞/h制限なので、後部座席に座っているときにはちょっと煩わしいなという気持ちがありますが安全のためにもしっかりシートベルトを着用しています。
ロータリーの交通ルールに注意
ポーランドでは日本にはないロータリーをよく見かけます。ポーランドで車を運転する際にはロータリーの交通ルールは必ず覚えておいた方が良いです。
ロータリーに入る場合、先にロータリーを走行している車優先なので、入れるタイミングまで待たなくてはいけません。
ロータリー走行中は外側を走っている車が優先ですので、自分が内側を走行していてロータリーを出たい場合は右にウィンカーを出して外側を走行する車に注意しなければいけません。
①が一番優先される車線で、ロータリーの外側を走る車です。次に②の車線でロータリーの内側を走行する車です。最後に③のロータリーに入る前の車、という優先順位です。
ロータリー運転が不安であれば内側の車線に行くのは避けて外側車線のみを走行した方が無難です。外側の方が出るときは困りません。
ポーランドと日本で同じ交通ルール
ポーランドと日本で同じ交通ルールもあります。
- 運転中は携帯電話は禁止。ハンズフリーであればOK
- チャイルドシートが義務
- 飲酒運転は重大な違反
どれも基本的な交通ルールですが、チャイルドシートの着用義務はポーランドの方が厳しいです。
チャイルドシートは12歳までが義務
チャイルドシートの着用義務は同じですが、義務化されている年齢が異なります。日本では6歳までがチャイルドシートが義務化されていますが、ポーランドでは12歳までが義務化されています。
12歳って結構大きくない!?と思いましたが、シートベルトは身長140㎝以上を対象に設計しているので、日本でも140㎝に満たない11歳くらいまではジュニアシートの着用を推奨しているようです。
ポーランドでは推奨ではなく義務化なので、お子様を車に乗せるときには注意してください。
またこのルールを違反した場合、日本では日本では1点の減点で反則金はないですが、ポーランドでは6点の減点と150PLN (約4500円)の反則金を支払わなければなりません。この6点というのはポーランドでも他の違反と比べて減点点数が多めですので、重い違反となります。
やはり、制限速度が断然日本より高いポーランドでは事故が重大な事故になりやすいのでしょう。その状況で子供を守るためのルールということですね。
まとめ
以上ポーランドの運転事情や交通ルールについてまとめてみました。
- ポーランドは運転が荒いが、執拗に煽ってくる車はいない
- 日本との速度制限の違いに注意
- ヘッドライトは常に点灯
- ポーランドでは右方優先
- 後部座席もシートベルトの着用が義務
- ロータリーでは外側車線を走っている車が優先
- チャイルドシート着用義務は12歳まで
近頃日本では事故だけでなく煽り運転も問題になっていますが、ポーランドでは頻度こそ高いもののそこまでひどい煽り運転はないと思います。とは言え、速度制限の違いや荒い運転で重大な事故が多い印象です。
ルールも日本とは少しずつ違っていたり、日本にはないルールがあるので事前に確認してから運転した方が良さそうです。
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