ポーランドの高速道路の使い方は?料金や速度制限は?

郵便・交通

ポーランドは公共交通機関はある程度整備されているけれど圧倒的に車の方が便利なので、これからポーランドに住む予定の方や旅行でレンタカーを利用する予定の方はポーランドの道路事情も気になるところですよね。

今回はポーランドの高速道路に焦点をあてて、高速道路の使い方や料金、速度制限についての情報をまとめてみました。日本とはシステムが違うのでぜひ今回の内容を参考にしてみてください!

また、ポーランドは運転は荒いのかなど、運転事情をまとめた記事も作成していますので、こちらもぜひご覧ください。ポーランドは運転が荒い?運転時に気を付けるポイント5つ。

ポーランドの高速道路の料金や速度制限は?

まずポーランドには高速道路と準高速道路というものがあります。高速道路は国内主要都市間と隣国を結んでいます準高速道路がそれらの高速道を繋ぐ支線です料金や速度制限などの違いを簡単に表にまとめてみました。

道路について高速道路準高速道路
ポーランド語Autostrada
アウトストラーダ
Ekspresówka
エクスプレスフカ
料金一部区間のみ有料無料
速度制限140km/h120km/h
高速道路と準高速道路のちがい

この表を見ると速度制限が日本とは全く異なり驚きますよね。

ポーランドの高速道路は現在6路線あり、それぞれA1、A2、A4、A6、A8、A18と呼ばれており、AutostradaのA+数字で表示されています。準高速道路はS+数字で表示され19路線あります。高速道路の地図を簡単に書いてみました。

ポーランドの高速道路の地図

ワルシャワ、クラクフ、グダニスク、ブロツワフ、ウッチなど主要都市を繋いでいるA1、A2、A4が主に使う高速道路になると思います。

ポーランドの高速道路の速度制限について

日本の高速道路は最高速度100km/hなのに対し、ポーランドは40kmも速い140㎞/hです。準高速道路でさえ120㎞/hですから、日本とは断然スピード感が違います。

ただ、140㎞/hだから速すぎて怖いということはないです。むしろ、日本と違って直線道路も多く見通しも良いので100㎞/hで走るのは遅すぎるし無意味と感じてしまいます。1車線の幅も日本の高速道路は3.5mに対し、ポーランドは3.75mなので若干広いです

ポーランドは郊外の一般道でも90㎞/hが制限速度なので、高速道路ではやはり140㎞/hくらいで走行するのが快適ですね。

この法定速度を超えるとすぐ取り締まられるかというとそうでもないです。ポーランドでは日本同様10㎞/hくらいは許容範囲のようです。といっても140㎞/h以上出すこと自体そうないと思いますが、たまにビューンと抜かしていく車がいるので一体何キロで走っているのかと心配になります。

ドイツやフランスなどでは法定速度より1㎞/hでもオーバーすると取り締まられるエリアもあるようですが、ポーランドではそこまで厳しくないようです。

ポーランドの高速道路の料金について

日本で高速道路を使って旅行をすると結構高速料金が高くつきますが、ポーランドでは基本的に高速料金はタダです!初めてポーランドに来た時には知らない間に高速に乗っていて気づいたら降りていたということに驚きました。

ただ一部有料区間には日本同様ゲートがあって支払いが必要な区間があります。それぞれの料金を表にまとめました。円での表記は1PLN=30円で計算しています。

高速料金PLN(円)距離1kmあたりの値段
A1 Gdańsk-Toruń29.90PLN(897円)152km0.2PLN(6円)
A2 Nowy Tomyśl- Świecko17PLN(510円)88km0.2PLN(6円)
A2 Nowy Tomyśl-Konin42PLN(1260円)150km0.28PLN(8.4円)
A2 Konin-Stryków9.9PLN(297円)103km0.1PLN(3円)
A4 Kraków-Katowice30PLN(900円)65km0.46PLN(13.8円)
A4 Gliwice-Wrocław16.20PLN(486円)164km0.1PLN(3円)
ポーランドの高速道路の料金表

この表を見ると距離当たりの料金にだいぶばらつきがありますが安さに驚きますよね。日本で例えば東京から小田原市に高速を使って向かうとすると高速道路区間は約70㎞で1920円の高速料金がかかりますので、A4 Kraków-Katowiceと比較すると倍以上日本の方が高速料金が高いです

有料区間を先ほどの地図に書き込んでみました。

有料区間を書き込んだ写真

いろいろ書きこんでしまったので見ずらいですが、有料区間も結構多いですね。ポーランドを観光するとなると、クラクフやグダニスク、ブロツワフは定番ですから、一度は有料区間を通ることになるでしょう。

日本の高速道路料金は高いですがその分サービスエリアなども充実していて移動中も楽しめるのがいいですよね。ポーランドはサービスエリア的なものはガソリンスタンドに併設されているコンビニやファストフード店(マクドナルド、KFC、バーガーキング)くらいで正直移動中の楽しみはないです。その分早く安く目的地に着くことができますね。

コンビニはポーランド唯一のコンビニżabka(ジャプカ)ではなく各ガソリンスタンドがコンビニのように飲み物やお菓子を店内で売っているという感じです。店舗によってはホットスナックが売られていたりカフェがあったりします。日用品や生鮮食品は売っていないżabkaという印象です。

żabkaについては別記事でまとめていますのでポーランドのコンビニついて知りたいという方はこちらの記事をぜひご覧ください。

ポーランドの高速道路の使い方

ポーランドの高速道路の使い方は無料区間に関しては速度制限が変わるだけで、そのほか特別気を付ける点はありませんが有料区間は異なる点もあるので注意が必要です。

有料区間の支払い方法が2通りあり、一つは日本同様ゲートで窓口でチケットを受け取り降りるときに支払う方法です。

もう一つは電子決済システムで、これは日本のETCに似ています。事前にアプリで車両登録などを済ませ、ゲートを出るときにカメラが登録番号を読み取りバーが上がり電子決済される方法です。

ただこのアプリも区間によってアプリが異なっていたりだいぶ面倒です。旅行の際に有料区間を走行する場合には事前に調べてしっかり準備していった方が良さそうです。日本のETCのシステムはとても便利だなと感じるとともに、ポーランドも導入したらよいのにと思ってしまいます。

一部区間は電子システムのみ対応

2021年12月1日からA4 Gliwice-Wrocław間およびA4 Konin-stryków間では窓口による料金支払いシステムは完全に廃止され、電子システムe-TOLLでのみ支払い対応しているようです。

これは事前にわかっていないと現地でとても困りそうですね。それにしても電子システムでの支払いのみなんて、日本では考えられませんよね。高齢者などのことを考えたら一つの窓口は人が対応した方が良いのではと考えてしまいます。

e-TOLLは国税庁によって管理維持された高速道路の料金収受システムで、事前にApp Storeなどでアプリケーション「e-TOLL PL BILET」をダウンロードする必要があります。詳細は公式HPをご覧ください。

まとめ

今回はポーランドの高速道路についてまとめてみました。

  • ポーランドの高速道路は、高速道路と準高速道路の2種類がある
  • 高速道路の速度制限は日本よりもだいぶ速いが怖くはない
  • 高速道路料金は基本的に無料
  • 一部有料区間があるが、日本の半分以下の料金
  • 有料区間の支払い方法は面倒なので事前準備が必要

ポーランドの高速道路事情は日本とはだいぶ異なります。無料区間がほとんどなのでこの区間はとてもありがたいですが、有料区間は面倒です。旅行中にトラブルは避けたいですから、事前にしっかり準備しておくか、時間に余裕があればのどかなポーランドの一般道を走行するのもよさそうです。

コメント